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のり付き壁紙とシールタイプの違い|向いている場面で選ぶ基準

はがせる壁紙には、裏紙をめくって貼る粘着シールタイプと、のりを塗って貼るタイプがあります。

のりで貼るほうを選ぶとき迷いやすいのは、「どののりなら後で剥がせるのか」という点。

壁紙の裏地素材と、のりの種類、この2つがそろわないときれいには剥がれません。

ここを外すと、剥がすときに下地のクロスまで一緒に持っていかれます。

表面の紙が破れた壁は水拭きでは戻らず、原状回復の話になることも。

この記事では、のりの種類ごとの違い・下地との相性・貼る場所で変わる優先順位まで、まとめて解説します。

壁デコ.com編集部

「壁デコ.com」は、賃貸でも楽しめるウォールステッカー・壁装飾のアイデアを発信するメディアです。子供部屋や身長計、おしゃれな北欧デザインから、きれいな貼り方・剥がし方、原状回復のコツまで、部屋別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

はがせる壁紙をのりで貼るとき、見る軸は3つ

のりで貼る方式を選ぶときに効く軸は、壁紙の裏地素材・のりの種類・下地の3つです。厚みやサイズも関係しますが、剥がせるかどうかを決めるのはこの3つの組み合わせです。

1つ目は壁紙の裏地。

不織布(フリース)を裏地にした壁紙は、水を含んでも伸び縮みしにくく、剥がすときに層が分かれにくい構造です。

紙を裏地にした壁紙は水で伸びるため、貼るときの扱いが変わります。

2つ目はのりの種類。

でんぷんを主体にした水溶性のものと、樹脂を加えて接着力を高めたものでは、後で剥がすときの結果がまるで違います。

3つ目が下地です。

同じ壁紙と同じのりでも、ビニールクロスの上か、石膏ボードの紙の上かで、剥がせるかどうかは変わります。

粘着タイプとの根本的な違いを整理したい場合は、粘着とのりの違いを含めたはがせる壁紙の選び方も合わせて確認してください。

のりの種類と、貼ったあとに変わること

でんぷんを主体にした水溶性のり

でんぷん系のりは、水に溶ける性質を持つのが特徴です。

乾けば壁紙を保持しますが、あとから水分を含ませると接着が緩みます。

剥がすときに壁紙の裏側を湿らせて、じわじわ剥がしていく手順が取れるのはこのタイプ。

ただし溶けやすいということは、湿気の多い場所では緩みやすいということでもあります。

樹脂を加えて接着力を高めたのり

酢酸ビニル樹脂などを配合したのりは、接着力が上がるぶん、剥がすときに下地を持っていきやすくなります。

石膏ボードの表面紙や、傷んだ既存クロスの上ではとくに危険です。

「しっかり付くほうが安心」という感覚で強いのりを選ぶと、剥がす段で困ることになる。

長く貼りっぱなしにする前提でないなら、接着力の強さは長所になりません。

再剥離をうたう専用のり

再剥離をうたうのりは、乾いたあとも比較的弱い接着で留まるように設計された製品です。

メーカーは水拭きでのり残りを落とせるとしている場合がありますが、その前提は下地が水を吸わない面であること。

砂壁や未処理の石膏ボードでは、水拭きそのものができません。

適合下地の表示を必ず読んでください。

のりを使わず両面テープで留める方式

賃貸でよく取られるのが、下地にマスキングテープを貼り、その上に両面テープを重ねて壁紙を留める方法です。

壁とのりが直接触れないため、剥がすときの負担は小さくなります。

反面、点と線でしか留めていないので、面の中央が浮きやすい。

マスキングテープ自体も、貼りっぱなしにすれば粘着が残ることがあります。

賃貸で原状回復を意識した使い方を先に押さえておくと、方式の選択がしやすくなります。

タイプ別に向いている場面

貼り方のタイプ向いている場面注意点
不織布壁紙+再剥離をうたうのり広い壁面を一度に貼り替えたいとき適合下地の表示を確認。凹凸面には不可
紙壁紙+でんぷん系のり紙の質感を出したい居室の壁水を含むと伸びる。水回りには向かない
生のり付きの国産クロスのりを自分で塗る手間を省きたいとき再剥離を前提にした製品とは限らない
マスキングテープ+両面テープ下地に不安がある壁、短期間の使用面の中央が浮きやすい。テープの跡が残る場合あり
粘着シールタイプ扉・家具・小面積の貼り替え厚みが薄いと下地の柄が透ける

表のうち、どれが自分に合うかは面積で大きく変わります。

壁一面をまとめて変えるなら、のりで貼る方式のほうが継ぎ目を突き付けで処理しやすい。

扉や家具のように面が小さく、金属や塗装で水を吸わない相手なら、のりは効きにくいためシールタイプのほうが素直です。

のりで貼るときに失敗しやすい選び方

失敗のほとんどは、壁紙側ではなく下地の見立てを外したところで起きています。

砂壁・繊維壁への直貼りは、その典型です。

表面がぽろぽろと落ちる面にのりを塗っても、乾いたときに壁の粉ごと持ち上がります。

数日で角から浮き、剥がせば壁の表面が一緒に付いてくる。

ベニヤ板を当てるなどして平らな面を作る工程が別に必要です。

石膏ボードの紙が露出している面も要注意。

のりが紙に染み込んで一体化するため、剥がすときにボードの表面紙が破れます。

シーラー(下地を固めて吸い込みを抑える下塗り材)を使う前提の製品もあるので、表示を読んでください。

既存クロスの上に貼る場合は、継ぎ目が浮いていないか、めくれていないかを先に見る。

浮いた継ぎ目は、のりの水分でさらに剥がれます。

下地別にどこまで剥がせるのかを把握しておくと、判断を誤りにくくなります。

もう1つが、接着力の選び間違いです。

「剥がれたら困る」という理由で強いのりを選ぶと、剥がす段で下地を傷めます。

逆に、キッチンの後ろのように湿気と油が回る場所へ水溶性のりを使えば、継ぎ目から緩んでくる。

強い・弱いではなく、貼る場所に合うかで選ぶことになります。

貼る場所で変わる優先順位

居室の壁

居室の広い壁では、サイズと柄合わせが優先されます。

継ぎ目を突き付け(重ねずに端を合わせる貼り方)で処理するため、幅の管理がそのまま仕上がりに出ます。

のりは、下地がビニールクロスなら再剥離をうたうタイプが選択肢に入る。

乾燥に時間がかかるので、換気を確保してください。

扉・家具・柱

扉や家具の面は、水を吸わない塗装やシート仕上げが多い場所です。

のりは吸い込みがないと定着しにくいため、粘着シールタイプのほうが扱いやすい。

角を回り込ませる必要があるなら、厚みと伸びも見ることになります。

水回り

洗面所やキッチンでは、防水が最優先。

紙を裏地にした壁紙は水を吸って波打ち、でんぷん系のりは湿気で緩みます。

水がかかる面には、表面が塩ビで防水表示のある製品を選ぶのが基本です。

水回りで剥がれないための条件と、キッチンの油汚れとタイル柄シールの相性は、場所ごとに条件が違うので分けて確認してください。

なお、防水表示は耐熱を意味しません。

コンロの周りは耐熱の表示を別に確認します。

屋外・浴室内

屋外や浴室の中は、のりで貼る壁紙の使用場所として想定されていないのが一般的です。紫外線と常時の水濡れで、接着が保ちません。

のりが効くか、貼る前に下地で試す

下地のテストは、面積が大きいほど効果があります。家具の裏や、押し入れの中など目立たない場所を選び、10cm角ほど貼ってみてください。

見るのは2点です。

1つは乾いたあとに浮かないか。

もう1つは、指で角をめくったときに下地が付いてこないか。

判断は貼った直後ではなく、のりが乾いてからにします。

乾燥時間は温度と湿度で変わり、冬場は長くかかる。

半日から1日ほど置いてから確かめると確実です。

テストで壁の表面が付いてきたら、その下地に直貼りはできません。マスキングテープを挟む方式へ切り替えるか、貼る場所を変える判断になります。

買う前に確認すること

採寸は、壁の幅と高さを測って必要な長さを出します。

壁紙は幅が決まっているので、幅÷壁紙幅で必要な列数が決まる。

そこに高さ+余裕分を掛けて、必要な長さを算出します。

柄物は、これに柄合わせのぶんが乗ります。

柄が縦方向に繰り返す間隔をリピートと呼び、隣の列と柄を合わせるためにリピート1つ分ほどの余分が列ごとに必要になることがある。

大柄ほどこの余分は大きくなります。

柄の大きさと貼る面積の関係を踏まえて、必要量に余裕を持たせてください。

商品ページで見る表示は次のとおりです。

  • 裏地の素材(不織布か紙か)と、壁のり付けに対応しているか
  • 適合する下地の種類。砂壁・繊維壁・木部の可否
  • のりの適合表示。壁紙側と、のり側の両方を見る
  • 防水・耐熱の表示。防水があっても耐熱は別
  • 幅と長さ、柄のリピート

厚みも仕上がりに関わる要素です。

濃い色や凹凸のある柄の上に貼るなら、薄い製品では下地が透けます。

厚み・防水・粘着で比べる基準は、シールタイプを併用するときの判断にも使えます。

道具は、なでバケかスキージー(空気を押し出すへら)、地ベラ(端を切るための金属定規)、カッター、余分なのりを拭くスポンジがあれば足ります。

よくある質問

のりは水で薄めて使うものですか

製品によって異なります。

粉末を水で溶くタイプ、そのまま使えるタイプの両方があります。

薄めすぎると接着しないため、製品の指示された割合を守ってください。

はみ出したのりはどうしますか

乾く前に、水を含ませたスポンジで拭き取るのが基本です。

乾いてしまった場合は、水で湿らせてから拭きます。

天井や隣の壁に付いたのりも、同じタイミングで落としておくと後が楽になります。

既存のクロスの上に、のりで貼れますか

表面が塩ビのクロスで、浮きやめくれがなければ貼れる場合があります。

ただし剥がすときに、下地のクロスを傷めるおそれは残ります。

継ぎ目が浮いている面、表面が粉を吹いている面は避けてください。

生のり付き壁紙は「はがせる壁紙」ですか

生のり付きは、のりを塗る手間を省くための仕様です。

再剥離を前提にした製品とは限りません。

剥がすことを考えているなら、商品側の表示を確認する必要があります。

冬でも貼れますか

貼れますが、乾燥に時間がかかります。

低温だと接着が安定するまでの時間が延びるため、暖房と換気を併用してください。

貼った直後に窓を全開にして冷気を入れると、継ぎ目が開くことがあります。

まとめ

のりで貼るはがせる壁紙は、壁紙の裏地素材・のりの種類・下地の3つがそろって初めて剥がせます。

強いのりを選べば安心という話ではありません。

剥がす前提があるなら、接着力は控えめなほうが有利です。

砂壁や繊維壁、石膏ボードの紙が出た面への直貼りは避けてください。

判断に迷ったら、目立たない場所で10cm角のテストを1日置く。

それだけで、剥がすときの結果はかなり読めるようになります。

水回りは防水、コンロ周りは耐熱と、場所ごとに見る表示を切り替えて選んでいくことになります。

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